長く使っているサービスほど、見直すのが億劫になるものです。「まあ動いているし」と自分に言い聞かせているうちに、気づけば何年も経っている。
私にとって、この「nakaix.com」のドメインがまさにそれでした。古いメールを掘り返してみると、運用を始めたのは2002年1月。以来20年以上、ずっと同じ海外の老舗レジストラ(ここではA社と呼びます)に置きっぱなしでした。
その腰の重い私が、先日ようやく管理会社の引っ越し(移管)を済ませました。結論から言えば、年間の維持費はざっと4分の1になり、何よりあの妙な引っかかりのようなストレスから解放されました。せっかくなので、その顛末を書き留めておこうと思います。
気づけば払い続けていた「古参ユーザー税」
A社はインターネット黎明期からある海外の有名どころで、登録した当時は「ここに預けておけば間違いない」という空気がありました。ところが、いつからかその商売のやり方が変わっていったのです。
まず引っかかるのが更新料の高さ。試しに直近5年分(2021〜2025年)の請求を集計してみたら、平均して年に約6,376円も払っていました。今どき「.com」の更新なんて高くても2,000円しない時代に、です。
もっと厄介だったのが画面の作りです。更新手続きを進めると、「プライバシー保護」だの「マルウェア対策」だのといった有料オプションが、いつの間にかカートに入っている。英語のインターフェースということもあって、よく読まずに進めれば余計なものまで買わされる仕掛けです。長年の顧客を大事にするどころか、面倒くさがりや不慣れな人から静かに取り立てる仕組みになっていました。
国内大手に移れば解決……とはいかなかった
A社を離れると決めたはいいものの、次はどこにするか。過去に使ったことのある国内の超大手(B社)が真っ先に頭に浮かびましたが、どうしても気が進みませんでした。
理由は単純で、営業メールの多さと、迷路のような管理画面です。肝心の更新通知が、大量のキャンペーンメールの山に埋もれてしまう。おまけに手続きの途中では、頼んでもいないサーバー契約やオプションのチェックボックスが最初からオンになっている。やっていることはA社と大差ありません。
高い金を払って放置されるか、安い代わりに毎日メールの雨に打たれるか。二択ならどちらも御免です。
AIに相談して見つけた落ち着き先
行き詰まったので、普段から使っているAIに聞いてみました。「安くて、画面が分かりやすくて、商売が誠実な国内の会社はないか」と。
いくつか候補が挙がった中から選んだのは、国内の堅実なサーバー会社が手がけているドメインサービス(C社)でした。入り口だけ安く見せて後から回収する、というよくある釣りがなく、更新費用は国内でも最安の部類で明朗。実際、移管時に請求されたのは1,721円で、これまでのおよそ4分の1です。そして何より、余計な宣伝メールを送りつけてこない。この一点だけでも移る価値がありました。
移管作業と、老舗の最後の「悪あがき」
移管には「Auth Code(移管承認コード)」の取得など、いくつかの手順を踏む必要があります。専門外の英語のメニューを前に途方に暮れるかと思いきや、ここでもAIに助けられました。設定画面のスクリーンショットや届いたメールをそのまま貼り付けて「次はどうすればいい?」と聞いていくだけで、迷わず進められたのです。
ただ、A社は最後まで期待を裏切りませんでした。こちらの申請が済み、あとはA社側が承認ボタンを押すだけの状態になってから、期限ぎりぎりの約1週間、手続きを寝かせ続けたのです。おそらく引き止めのつもりだったのでしょう。待っている間は正直ヤキモキしましたが、「移管完了」の通知が届いた瞬間の晴れやかさは格別でした。
おわりに:固定費は「惰性」で払わない
今回つくづく思ったのは、「20年使っているから」「有名な会社だから」というだけで信用し続けてはいけない、ということです。
ITの世界では、かつての優良サービスがいつの間にかユーザーに不親切な作りに変わっていることが珍しくありません。分かりやすい画面と正直な値付けの会社に移ったことは、浮いたお金以上の価値がありました。
もしドメインの更新料に「こんなに高かったっけ?」と感じたことがあるなら、あるいは毎日のメールにうんざりしているなら、一度管理会社を見直してみることをおすすめします。
※追記
A社〜C社の具体名を知りたい方は、直接ご連絡ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿