Apple Watchを持ってはいるものの、歩数や心拍数、睡眠の記録といった健康管理にしか使っていない。そういう方は案外多いのではないかと思います。私自身、長い間そうでした。
ところが先日、財布を持ち歩かない身軽な生活に憧れたのをきっかけに、長年使っていたクレジットカードを見直し、あわせてApple Watchで決済できる環境を整えました。
先に書いてしまうと、最初の設定や手続きにはそれなりの手間がかかりました。ただ、それを終えてしまえば日常はずいぶん快適になります。この記事では、私の体験をもとに、Apple Watchの「お財布化」と、その前提となるクレジットカードの見直しについてまとめます。
昔のゴールドカードを、なんとなく使い続けていた
今回まず着手したのが、クレジットカードの見直しです。
私は20年以上も前に作ったゴールドカードをそのまま使い続けていました。ところが最近の事情を調べてみると、いまはナンバーレス(NL)タイプのゴールドカードが主流になっていて、還元率が高いうえに、一定の条件を満たせば年会費が実質永年無料になる仕組みまで用意されていることを知りました。
この条件達成を「100万円修行」と呼んで、目標に向けて決済を集約する方もいるそうです。ただ、私の場合は少し事情が違いました。生活費や各種支払いをすでにメインのカードに集約していたため、毎年ごく自然に100万円以上を使っていたのです。実際、カードを切り替えて3ヶ月ほど経った現時点で、すでに25万円ほどを特に意識することなく決済しています。
つまり私は、こうしたカードの存在を知らなかったばかりに、本来なら払わずに済んだ旧ゴールドカードの年会費を、毎年律儀に払い続けていたことになります。
もちろん、旧ゴールドカードが一方的に劣っているわけではありません。定期的に上質な情報誌が届いたり、海外旅行保険の補償上限が高かったりと、従来型ならではの手厚さは確かにあります。ただ、情報誌はほとんど読まず、海外旅行の頻度もそれほど高くない、という私のような生活であれば、年会費が実質無料で還元率も高いNLカードの方が合理的です。自分が本当に使っているサービスは何かを把握したうえでカードを選ぶことが大切だと、あらためて感じました。
いちばんの手間は、引き落とし先の変更手続き
新しいカードを発行したあとに待っていたのが、各種引き落とし先のカード番号変更です。
電気、ガス、新聞、そして子供の学習塾。過去に登録した支払い先をすべて洗い出し、一つずつ手続きしていく作業は、正直なところかなり面倒でした。
カード会社側で支払い情報が自動的に引き継がれる「洗い替え」という仕組みもあるようですが、すべての支払い先が対象になるわけではありません。引き落としエラーを防ぐには、きちんと切り替わったかどうかを自分で確認していく、地道な作業がどうしても必要になります。
今回の切り替え全体を通して、ここが一番の山場でした。逆に言えば、ここさえ越えてしまえば、あとは楽になる一方です。
Apple Watchでの「二通りの決済」を使い分ける
設定を終えてApple Watchを財布代わりに使い始めてみると、想像していた以上に便利でした。スマートフォンをポケットから出す必要すらなく、手首だけで支払いが完結します。
実際に使ってみて特に良かったのが、場面に応じた決済手段の使い分けです。
1. かざすだけで支払う(交通系IC)
SuicaやICOCAといった交通系ICカードをApple Watchに入れておくと、駅の改札はもちろん、街中の自動販売機や、券売機で支払うタイプの10分カット専門店などでも使えます。ボタン操作なしに手首をかざすだけで支払いが終わるので、こうした細かい場面ほどありがたみを感じます。
2. サイドボタンのダブルクリックで支払う(Visaのタッチ決済など)
コンビニやカフェなど、クレジットカードのタッチ決済に対応したお店では、Apple Watchのサイドボタンをダブルクリックしてカードを呼び出します。財布を探す手間がなくなるうえ、お店によっては高いポイント還元を受けられるので、この一手間をかける価値は十分にあります。
まとめ
クレジットカードの見直しと、Apple Watchのお財布化。設定や手続きには確かに手間がかかりますが、一度済ませてしまえば、日々の支払いにまつわる小さなストレスがずいぶん減ります。
もし腕のApple Watchが健康管理ツールのままになっているなら、まずはクレジットカードの見直しから始めてみてはいかがでしょうか。地味な作業の先に、思った以上に身軽な毎日が待っています。
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